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オリオン座とプレイアデス星団の起源 ~神話が紡ぐ星物語~

オリオン座とプレイアデス星団の起源 ~神話が紡ぐ星物語~ 今さら聞けない
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オリオンの紹介

海の帝王ポセイドンの息子

オリオンは 海の帝王ポセイドンの息子 として知られています。彼の父親であるポセイドンは、 海を支配する強大な神 として崇められていました。オリオンは、父親譲りの力と美貌を兼ね備えていたと言われています。

巨人で美男子、怪力で狩りの名人

オリオンは 巨人 であり、 稀に見る美男子 でした。彼の背丈は非常に高く、海の底に足をつけても頭が波から飛び出るほどだったと言われています。また、オリオンは怪力の持ち主でもあり、 狩りの名人 としても知られていました。彼は巨大なコボを振り回し、どんな獰猛な獣でも簡単に仕留めることができたのです。

女好きで多くの恋をした

オリオンは 女性好き で、 多くの恋 をしたと言われています。彼は男らしく勇敢な性格で、早熟でもあったようです。オリオンの魅力的な容姿と力強さは、多くの女性を惹きつけたのでしょう。

オリオンは、海神ポセイドンの息子として生まれた巨人の美男子であり、怪力と狩りの腕前を誇る、女好きな英雄だったのです。

最初の妻シデとの結婚と別れ

シデはザクロの意味の名を持つ美女だが傲慢

オリオンの最初の結婚は、成人してすぐのことでした。彼は ザクロの意味の名を持つ美女 、シデと結婚しました。シデは大変美しい娘でしたが、 傲慢な性格 を持っていました。彼女は自分の美貌に絶対的な自信を持っていたのです。

自分の美貌を女神ヘラより上と言い、ヘラの怒りに触れ冥府に落とされる

ある時、シデは「 私の美貌は女神ヘラよりもはるかに美しい 」と言ってしまいました。このことを天界から聞いていたヘラは激怒し、シデを 死の国冥府にある牢獄タルタロスに落とした のです。オリオンは最初の妻を失い、悲しみに暮れることになりました。

シデの傲慢さが招いた悲劇は、オリオンに最初の妻との別れをもたらしたのです。

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キオス島でのメロペーとの恋

メロペーに恋するが、彼女は粗暴なオリオンを好まず

シデを失ったオリオンは、キオス島に立ち寄った際、王オイノピオンの娘 メロペーの美しさに惹かれ ました。オリオンは彼女に求婚しますが、メロペーは 粗暴なオリオンを好みませんでした

メロペーの父オイノピオン、オリオンにライオン退治を条件に結婚を承諾

メロペーの父オイノピオンも、乱暴者のオリオンを快く思っていませんでした。彼は、島を荒らし回っている 凶暴なライオンを退治する ことを条件に、メロペーとの結婚を承諾すると約束しました。オイノピオンは、オリオンが ライオン退治に失敗して命を落とすことを密かに望んでいた のです。

オリオン、ライオンを退治するも約束を守らないオイノピオンに怒り、メロペーを襲う

ところが、オリオンは見事にライオンを 殴り殺し 、その皮をオイノピオンに献上しました。しかし、オイノピオンは約束を守らず、メロペーとの結婚をはぐらかしました。これに怒ったオリオンは、 力づくでメロペーを妻にしようと彼女を襲った のです。

オイノピオン、オリオンを酔わせ眠らせている間に目をくり抜き海に放り込む

オイノピオンはオリオンの行為を知り、酒の神ディオニソスから 誰でも酔わせることのできる酒 を手に入れました。そしてその酒をオリオンに飲ませ、眠らせている間に 両目をくり抜いて海に放り込んだ のです。

オリオンとメロペーの恋は、オイノピオンの策略により悲劇的な結末を迎えてしまいました。

東の国への旅と視力の回復

盲目のオリオン、神託により太陽の光を浴びれば視力が戻ると知る

海に放り込まれたオリオンは、背の高さゆえに命は助かりましたが、 盲目となり海を彷徨う ことになりました。そんな中、神からの託宣があり、 太陽が昇る東の国で太陽の光を浴びれば視力が回復する と知ります。

ヘパイストスの弟子ケダリオンを案内役に東の国へ

オリオンは、神々の鍛冶師ヘパイストスの弟子 ケダリオンを案内役 として連れ、太陽が昇る東の国を目指します。彼はケダリオンを肩に乗せ、 目の代わりとして道案内をさせた のです。

太陽の光を浴び視力を回復

幾日もかけて東の国に到着したオリオンは、太陽が昇るのを待ちました。 太陽が東の空からゆっくりと姿を現し 、その柔らかな日差しがオリオンの目に降り注ぐと、 奇跡的に視力が回復 したのです。

盲目の苦難を乗り越え、東の国で太陽の恵みを受けたオリオンは、再び光明を取り戻したのでした。

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赤月の女神エオスとの恋

エオス、オリオンに恋して夜明けを告げる仕事を早仕舞いにし、世界の時間が狂う

視力を取り戻したオリオンは、 赤月の女神エオスと恋に落ちます 。エオスはオリオンに夢中になり、 夜明けを告げる大事な仕事を早々に切り上げてしまいました 。その結果、夜明けが異常に短くなり、世界の時間が狂ってしまったのです。

月と狩の女神アルテミスがエオスを諭し、世界の均衡が保たれる

世界の時間の異変に気づいた 月と狩の女神アルテミス は、エオスのもとを訪れます。アルテミスはエオスに対し、 職務を全うするよう説得 しました。エオスはアルテミスの言葉に従い、再び夜明けを正しく告げるようになり、世界の均衡が保たれたのです。

エオスとの恋は、一時的に世界の秩序を乱しましたが、女神アルテミスの介入により、再び調和が取り戻されました。

プレイアデス姉妹との出会いと追跡

オリオン、森で出会ったプレイアデス姉妹に欲情し追跡

ある夜、森を歩いていたオリオンは、 美しい音楽に導かれプレイアデス姉妹 に出会います。姉妹たちの美しさに魅了されたオリオンは、彼女たちを我が物にしたいという 欲望に駆られ 、追跡を開始しました。

姉妹たちはアルテミスに助けを求め、鳩に姿を変えて逃げる

プレイアデス姉妹は、 アルテミス神に助けを求め ます。アルテミスは姉妹たちを 鳩に姿を変え 、オリオンから逃げることができるようにしました。姉妹たちは鳩となって大空へと飛び立ち、オリオンから逃れたのです。

大神ゼウス、鳩の姉妹たちを星に変える (すばるの星、プレイアデス星団となる)

鳩に変身したプレイアデス姉妹を見た 大神ゼウスは、彼女たちを星に変える ことにしました。こうして、プレイアデス姉妹は すばるの星、プレイアデス星団 となり、夜空に輝くことになったのです。

プレイアデス姉妹は、オリオンの欲望から逃れ、女神アルテミスと大神ゼウスの助けにより、星となって永遠に輝くことになりました。

プレイアデス星団の伝説

姉妹の1人エレクトラが悲しみ去り、ほうき星となる

プレイアデス姉妹は星となった後も仲睦まじく過ごしていました。しかし、ある時 姉妹の1人エレクトラの子供に不幸が降りかかります 。悲しみに暮れたエレクトラは、姉妹のもとを去り、 ほうき星となって彷徨う ことになりました。

残された6人、悲しみ星の色が濃い青に

エレクトラが去ったことで、残された 6人の姉妹は深い悲しみに包まれます 。その悲しみは星の色にも表れ、 プレイアデス星団の色は濃い青 になったと言われています。

プレイアデス星団には、姉妹の絆と悲しみが色濃く反映されているのです。

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