こんにちは、tori3がお届けする今回のブログでは、「古事記」についてご紹介します。古事記というと、少し難しそうに思われるかもしれませんね。でも、これは実は日本がどうやって始まったのか、つまり日本の創世の物語が詰まった一冊なんです。まるでアニメや小説のようなストーリー形式で書かれていますから、「日本の聖書」と呼ぶこともできます。今回は、この古事記のストーリーを20分でまとめてみました。ぜひ最後までお付き合いください。
さて、古事記のストーリーに入る前に、いくつかの前提情報を把握しておくと、理解が深まります。
- 古事記は、日本政府が海外に誇れる歴史をまとめようとして始まったプロジェクトの一環で制作されました。これはまさに国家プロジェクトと呼べるもので、暗記の天才、稗田阿礼がすべての神話と天皇の系譜をまとめ、その話を安万侶が書き記したものが古事記です。
- 古事記は、飛鳥時代に始まり、奈良時代の712年に完成しました。これは日本語が記された最古の書物と言われています。
- 古事記は、上巻、中巻、下巻に分かれています。上巻が神々の物語、中巻が神と人の物語、下巻が天皇の物語という構成になっています。
これらの情報を踏まえたうえで、古事記のストーリーをざっくりとまとめてみましょう。
- 最初に誕生した神々: 世界の始まりは陰と陽、天と地が混ざり合ったようなドロドロの状態から、最初の神様が生まれました。次々と神様が生まれ、最後に生まれたのがイザナギとイザナミという兄弟神でした。
- 日本列島の創造: このイザナギとイザナミが作ったのが日本列島です。そして、そこに住む神々を産みました。
- イザナミの死: 最後に火の神を産むときにイザナミは火傷を負い、その傷が元で命を落としてしまいました。その悲劇に打ちのめされたイザナギは、火の神を怒りに任せて殺してしまいます。
- 黄泉の国との遭遇: イザナミを追って、イザナギはあの世である黄泉の国へと足を踏み入れます。しかし、そこで見たイザナミの姿は、すっかり腐敗してウジだらけになった悲惨なものでした。その光景に驚きと恐怖を感じたイザナギは逃げ出します。
- 生者と死者の世界の分断: 黄泉の国の出口まで逃げ切ったイザナギは、その出口を大きな岩で塞いでしまいます。そして、イザナミから「生まれてくるものを1日に1000人殺す」という恨み言を聞くと、「それならば、私は1日に1500人生む」と反論しました。これが生者と死者の世界が分断される瞬間でした。
このように、古事記は日本の神々の物語、日本列島の誕生、そして生と死の世界の分断といった、私たちが今でも信じている神話や伝説を描いています。物語の詳細は複雑で、解釈は人によって異なるかもしれませんが、古事記を読むことで、私たちが生きる日本という国の神秘と深遠な歴史に思いを馳せることができます。
私たち日本人の教養として、自分たちの国の物語を知ることは大切なことです。古事記の物語は、私たちの心に深く響き、感動を与えてくれるでしょう。そして、それは私たちが日本人として誇りを持つための一つの道標になることでしょう。
この記事が、古事記について少しでも興味を持つきっかけになれば幸いです。次回も楽しみにお待ちください。
広告