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ギリシャ神話が紡ぐ星物語:オリオン座、おおぐま座、はくちょう座の秘密

ギリシャ神話にまつわる「星座のストーリー」 今さら聞けない
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II. オリオン座のストーリー

A. オリオンの素性と特徴

オリオンは、 母親は人間、父親は海の神ポセイドン という半神半人の狩人でした。類まれなる美貌と強靭な肉体を持ち、 狩りの腕前も抜群 でした。しかし、その性格は良くなく、モテる自分に自惚れ、女性関係のトラブルが絶えませんでした。

B. オリオンとアルテミスの関係

ある時、オリオンはクレタ島で 月の女神アルテミス と出会います。アルテミスは、普段は 男性を寄せ付けない ことで知られていましたが、オリオンの魅力に取り憑かれ、 一緒に狩りをするようになります

C. アポロンの嫉妬とオリオンの最期

しかし、アルテミスの兄であるアポロンは、 二人の仲を快く思っていませんでした 。狩りの最中、海に逃げ込んだオリオンをアポロンが騙し、 アルテミスに射殺させてしまいます 。オリオンの死を嘆いたアルテミスは、彼を天に上げ、星座としました。

D. オリオン座と蠍座の位置関係

アポロンがオリオンに送り込んだ 蠍は、蠍座として オリオンの反対側に位置しています。そのため、 オリオン座が沈むころ、蠍座が昇ってくる のです。

オリオン座の物語は、嫉妬や悲劇、そして永遠の追悼が織り交ぜられた、ギリシャ神話らしいエピソードと言えるでしょう。

III. おおぐま座のストーリー

A. 北斗七星とおおぐま座の関係

春の夜空に輝く 北斗七星 は、実はおおぐま座の一部であり、 熊の長いしっぽ を形成しています。しかし、熊の尻尾は通常短いものです。なぜおおぐま座は長い尻尾を持っているのでしょうか?

B. カリストとゼウスの物語

美しい乙女カリストは、月の女神アルテミスに仕えていました。ある日、 最高神ゼウスがカリストを見初め 、彼女に近づきます。やがて、 カリストはゼウスの子を身ごもります

C. カリストとその息子の変身

アルテミスは、処女の誓いを破ったカリストを罰し、 熊の姿に変えてしまいます 。カリストの息子アルカスは立派な狩人に成長しますが、ある日、 森で母の姿である熊を見つけ、弓を引き絞ります 。それを見たゼウスは、 母と子を助けるため、2頭の熊を天に上げました

D. おおぐま座と小熊座の由来

こうして、カリストは おおぐま座 に、アルカスは 小熊座 になりました。あわてて熊を天に上げたゼウスが、尻尾をつかんで放り投げたため、熊の尻尾が伸びてしまったのだと言われています。

おおぐま座の物語は、ゼウスの浮気から始まる、ギリシャ神話特有の因果応報の物語と言えるでしょう。

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IV. はくちょう座のストーリー

A. 夏の大三角とはくちょう座の位置

夏の夜空に見られる 夏の大三角 を構成する星の一つが、はくちょう座のデネブです。 織姫星と彦星を結ぶ線上 に位置し、はくちょう座の尾に当たる星です。デネブを起点として、はくちょう座の長い首と広がった翼を見つけることができます。

B. ゼウスのレダへの接近

はくちょう座の物語は、 ゼウスの恋物語 の一つです。ゼウスが恋したのは、スパルタ王の妃レダ。美しく心優しいレダに近づくため、ゼウスは 白鳥に姿を変えて レダの前に現れました。

C. レダが産んだ卵とはくちょう座の誕生

ゼウスの策略は成功し、 レダは白鳥の姿をしたゼウスの子を身ごもります 。そして、レダが産んだのは卵でした。この出来事を記念して、ゼウスは 白鳥の姿を星座 に残すことにしました。こうしてはくちょう座が誕生したのです。

はくちょう座の物語は、ゼウスの変身を利用した誘惑と、その結果生まれた象徴的な卵が特徴的な、ギリシャ神話らしい一幕と言えるでしょう。

V. おわりに

A. ギリシャ神話と星座の魅力

ギリシャ神話と星座の関係性を探ることで、 夜空を見上げる楽しみが増えます 。一見バラバラに見える星々にも、神話の登場人物たちのドラマティックな物語が隠されています。 星座の由来を知ることは、古代人の想像力に触れる ことでもあるのです。

B. 星座のストーリーが長く語り継がれている理由への考察

現代から見ると、 ギリシャ神話の星座にまつわる物語は不思議なものが多い です。にもかかわらず、これらの物語が長い間語り継がれてきたのは、 人々の心を捉えて離さない魅力が あるからでしょう。星座の物語は、 人間の普遍的な感情や経験を反映している のかもしれません。

ギリシャ神話の星座物語は、古代の人々の想像力の結晶であり、現代に生きる私たちを魅了し続ける不思議な力を持っているのです。

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