あなたが教会の前を通ったとき、その教会がカトリックなのか、それともプロテスタントなのかを見分けることができますか? それはちょっとした図鑑探しのようなもので、興味深い探求になりますよ。
今日は、カトリックとプロテスタントの違いについて深堀りしてみましょう。それらは宗教の「服装」のようなものです。一見すると、その違いはあまり分からないかもしれませんが、よく見てみるとその違いが明らかになります。
プロテスタントの特徴:労働が推奨される
まず、プロテスタントの特徴から見ていきましょう。このキリスト教の一派は、信仰によってのみ人が救われると信じています。そして、人々は神様の決めた仕事、つまり職業で働くことで信仰を示すことができると考えています。そこで、労働が推奨されているのです。
プロテスタントでは、蓄財はあまり良いものだとされていません。だからこそ、労働で手に入れたお金は全て新しい労働のための投資に回されるのです。このような考え方から、資本主義が生まれたとも言われています。興味深いですね。
ローマ法王:カトリックとプロテスタントの見方
ニュースでローマ法王の名前を耳にすることがあるでしょう。ローマ法王はカトリックの司教で、カトリックの教会の最高位に君臨しています。ですから、カトリック教徒からは非常に崇敬されています。
しかし、プロテスタントの視点から見ると、ローマ法王もただの人間にすぎません。プロテスタントは全ての信者が神と同じレベルにいると考えていますので、特定の人物を神以上に崇めることはありません。
キリスト教徒になるための儀式
キリスト教徒になるためには、洗礼という儀式を受ける必要があります。洗礼は、キリスト教への入信を宣言する儀式で、”私はキリストを信じます”と宣言するとともに、頭に水をかけたり全身を水に浸したりします。コロナウイルスの影響で水鉄砲を使って洗礼を行う教会もあります。
洗礼はカトリックとプロテスタントのどちらでも受けることができます。一度洗礼を受けると、その信仰を変えたとしても再度洗礼を受ける必要はありません。
カトリックとプロテスタントの見分け方
カトリックとプロテスタントの教会を見分けるためのヒントをいくつかお伝えします。まず、教会の十字架を見てください。イエス・キリストが磔(はりつけ)にされている十字架があれば、それは大抵の場合カトリックの教会です。逆に、キリストが磔になっていない十字架がある教会は、プロテスタントの可能性が高いです。
また、教会の掲示板に「ミサ」と書いてあるならば、それはカトリックの教会でしょう。「礼拝」と書いてある教会は、プロテスタントです。
そして、教会に聖母マリアの像があるなら、それはカトリックの教会です。プロテスタントの教会では、聖母マリアの像は置かれていません。
最後に、教会の建物自体を見てみてください。カトリックの教会は
豪華な造りが多いです。立派なステンドグラスや美しい宗教画など、芸術作品が飾られていることがよくあります。特に観光地になるような大きなカトリックの教会は、その華麗さから一見の価値があります。
一方、プロテスタントの教会は、よりシンプルで控えめな設計が多いです。これはプロテスタントの信仰の特徴、すなわち個々人の信仰に焦点を当てるという思想が反映されています。
以上の点を頭に入れておくと、カトリックとプロテスタントの教会を見分けるのが少し容易になるでしょう。どちらの教会も、それぞれ独自の美しさと信仰の表現を持っています。
まとめ
信仰とは、自分が何を信じ、どのように信じるかという深い内面的な問いを自己に問う旅のようなものです。それはまるで、大海原を一人で旅する小さな船のようなもの。どんなに波が高くても、信仰の羅針盤を頼りに進み続けるのです。プロテスタントもカトリックも、その船が目指す先は同じ。だからこそ、互いの違いを理解し尊重することが大切なのです。
次回は、さらに他のキリスト教の宗派やそれぞれの特徴について詳しくご紹介したいと思います。それでは、次回の記事まで、よい一日をお過ごしください。